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高齢者施設周辺の花のプロデュース  ~森の花壇~

2023.04.12

生駒市のグループホームさくら様より施設周辺の花のプロデュースのご依頼をいただきました。

 

 

北側も西側も桜やエニシダ、雪柳が美しく咲き乱れる場所です。

 

 

西側にはフェンスがあり、かなりの傾斜地。フェンスを新しくしてからのスタートということで、先ずは北側。 日当たりを良くすると素敵な森の花壇ができそうです! ほら!

 

 

   

桜と黄金ヒバのコントラストも艶やかです。

 

スタートは生い茂った草木を取り除き、土を掘り返していく作業。

ところがシャベルが何かに当たって掘れません。それで、小さなスコップで少しずつ掘っていくと、沢山の石が出て来ました。

 

    

 

すると石でできた「さくら」という文字も綺麗に浮かび上がってきました。

 

根気よくスコップで耕し、土の状態を良くしていかねばなりませんが、ここは木や石の宝庫です。 せっかくなので、木と石で森の雰囲気にすることにしました!

「さくら」の文字の周りは桜色の石を置き、文字を際立たせることにしました。

 

    

 

すると、後方にあった椿の花がぽとんと落ちて、何て素敵!

花首から落ちる椿ならではの美しいオブジェとなりました。規模は違いますが城南宮では落ちた椿を見どころにしています。

さくら様でも、まだ花壇が出来ないうちから、多くの人々が立ち止まって見て行って下さいました。

 

     

 

さあ、土を寝かせているうちに、森の雰囲気作りの材料集めです。

丸太や割れたブロック。木、木の皮、苔を組み合わせて植木鉢も森使用に装飾。ドライフラワーも植木鉢のお家にかくれんぼ。

 

   

 

   

 

それから、いよいよ、日当たりの良い場所、悪い場所に合わせて花を植えていきます。

夏や冬に弱い植物は植木鉢で移動させられるように。一年しか持たない一年草と長く育つ多年草を混ぜていきます。 葉っぱの緑や赤は花がなくなっても美しいのでお勧めですよ!

 

      

 

    

 

草がはびこりそうな道路の側面と正面の後方はツタでいっぱいになるようにしました。

 

    

 

さて、さくら様は奈良介護大賞を受賞されている施設で、全国でも数少ないドッグセラピーを取り入れておられます。飼い犬と離れる淋しさもなく入居できることができて、犬とのふれあいから心身の健全を目指した心温まる施設なのです。

是非、皆様に知っていただきたく思います。

 

    

 

こちらは、夜の森の花壇の雰囲気。暗くなるとぼんやりと森が光ります。

 

 

 

 

  

 

    

 

桜の花弁が舞い散る頃には、「さくら」の文字の周りの桜色の石と区別がつかないくらい。土が美しくピンクに染まっておりました。

 

森の花壇

椿の花が落ちてできる自然のオブジェ。 桜吹雪に消えゆく土。 枝垂桜が覆う花壇。

 

 

花のプロデュースでは、皆様に花を愛でていただくと共に、花により最大限に施設の良さをお伝えすることを目指しております。

この作業の間にも沢山の方々がお声がけ下さり、写真を撮りに来られる方もおられました。

花を介して人同士が交流することで、施設への関心も高まります。

花の美しさは人を素直にします。大切なことを真っ直ぐに伝えられると心に響きます。

 

花の力で、高齢者様とそのご家族様や地域の方々、施設の従業員様が繋がり、理解し合える開かれた社会になること、認知症になっても安心して暮らせる街作りにお役立てできることを願っております。