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植物から感じる生命の大切さ  2021/6

2021.06.01

 

6月は梅雨の真っ盛りですね。お外に出て遊ぶことができず、ジメジメと蒸し暑い不快感から、不機嫌にぐずったりする子どもが多くなる時期でもあります。

でも、6月は夏至を迎え、1年で1番昼が長い季節です。

この時期に植物はグッと成長します。草木で庭や公園がジャングルのようになっていたりしませんか。

この凄まじい草木のエネルギーを感じることができる時期でもあります。

 

さあ、雲間からお日様がのぞいたら親子で植物探検に出発です!

6月の花と言えば「紫陽花」が代表的ですね。お寺や公園など、きっと身近で見つけられると思います。「どれが大きいかな?顔より大きいお花があるかな?」こんもりとした紫陽花は子どもの目からは本当に大きく見えて目に焼きつくことでしょう。ダイナミックな花姿は心を動かします。

なんだか心が安らぐのは、小さな花がたくさん集まっているからでしょう。カスミソウもそうですね。全体は大きな塊でも一つひとつの花は小さくて、受ける印象がソフトで優しい雰囲気なので落ち着きます。

 

また、紫陽花は「七変化」といわれるように色が変化します。

初めはどれも薄い黄緑色ですが、赤・青・紫色に変化し、最後には、どれも赤みを帯びていきます。

花の色は、土壌が酸性だと青色、アルカリ性だと赤色になります。ご自分で育てられる場合には酸性の肥料やミョウバンを与えれば青色の花になりますよ。

 

さて、植物からエネルギーを感じるということはどういうことでしょう。

植物は成長の過程で強いパワーを放出しています。びっくりするような形や色の変化、フワフワの葉の感触、いい匂いのする花、どこからともなく聞こえる木の息吹。

五感の刺激を存分に味わうことは、無意識に子どもの感性を高め、生きる力を養います。

 

植物の芽が出て、花が咲き、実がなり、やがて散りゆくまでの生き様は、どの瞬間も懸命です。

曲がっている枝もおもしろい、腐った幹も肥やしになる。他から邪魔な葉が茂ってくれば、軌道修正して伸びる。日陰に生える植物は、ペタッと地に貼りついて養分を吸収する。尖った棘を持つことで身を守る。どの命も平等。

全てが人の人生そのものです。違いは個性。失敗しても何度でもやり直せる。物事は多面的で、人も様々。そして、全ての人に価値がある!

 

暮らしの中の身近な植物を通して子どもが成長できる機会を「今」ママも一緒に楽しんでくださいね。生命の大切さを伝え、子ども自身がそれを体感することは、自然に先で活きてきます。

私たちは過去や未来に囚われがちですが、私たちの今は、今を懸命に生きる植物のようでありたいものですね。

 

 

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