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親子の交流は人生の原動力  2022/3

2022.03.01

 

寒さが長引いた今年は、街でお雛様の飾りを見かけるたびに、ふっと気持ちが緩みました。「ひな祭り」がやってくると、もうすぐ春だなと思いませんか。
日本の五節句は季節感がありますよね。
七草粥の節句・桃の節句・菖蒲の節句・七夕の笹の節句・菊の節句というように季節の植物が飾られていることも理由のひとつでしょう。

 

ひな祭りは、ちょうど桃が咲く頃なので桃の節句と言われています。
桃といえば桃太郎のように鬼退治に登場する植物でもあり、昔から邪気を払うと伝えられてきた木で、ピンクの華やかな花は女の子の健やかな成長を願う行事にはぴったりです。

男の子でも、雛飾りを目にしたときには、端午の節句のお話と共に、子どもの成長を願って飾るママの気持ちを話してみてください。
そんな毎年のおしゃべりは、子どもの心の栄養になっていくと思いますよ。

 

雛飾りといっても、昔のような七段飾りが難しい最近の住宅事情では、お内裏様とお雛様だけの形態もあります。

それでも、お雛様の傍らには桜と橘はちゃんと飾られています。ひな祭りには無くてはならない木なのですね。

 

桜というと、日本の春の花の代表で、古来から愛でられてきた花です。
喜び事や祝い事に桜のお茶やお菓子は付き物です。
桜はとても縁起の良い木とされてきました。
橘は一年を通して葉が緑で、黄色いミカンの実も長い間実っているので、不老長寿や厄除けになると言われてきました。家紋や文化勲章にも用いられる高貴な木で、飾ると良を呼ぶという慣わしです。

 

こうした行事や花から季節を感じることは子どもの情緒を養います。
そして、一緒に花を見たり、ひな祭りを楽しんだりすることが子どもの人生の大切な一コマとなり、それはとても尊い時間だと思います。

子どもの頃の遠い記憶、甘酸っぱい思い出はありませんか?

 

わざわざ思い返すような出来事ではないけれど。
電車の中からレンゲ畑を見て、ママの膝の上で髪飾りを作って貰ったなあ、とか。
金木犀の香りが漂う秋の夕暮れに、暗くまで遊んでいてママが迎えに来たなあ、とか。
他愛もない思い出の一コマが繋がってできた、大人になるまでの私達の時間。
今を支えてくれているのは、特別ではない日常であり、安心と信頼を育んできた愛情です。

誰にとっても、何歳でも、子ども時代の心の潤いは生きる力の源です。

 

そして、こうした思い出はしばしば香りから蘇ることがあります。
香りと事柄が一緒に記憶されているため、その香りを嗅ぐと事柄も一緒に思い出されるのです。

花を使って、行事やお祝いの喜びを盛り上げたり、悩みや悲しみに黙ってそっと寄り添わせたり。

花に想いを託すことで心が繋がることもあります。

 

お花見や花遊びをぜひ、親子で楽しんでください!
毎年のように廻り来る季節の花の香りと共に、花から生まれた親子の物語が未来の子どもの原動力になれば素敵ですね。

 

 

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