Parenting column子育てコラム
人生の先で活かされる子育て 2023/11
2021.11.01
年内、もう2ヶ月もないですね。今年は特に暖かいので、秋を感じながら冬を迎えることができそうです。
短い期間ですが、紅葉から落葉していく様を子どもと一緒に観察してみてくださいね。
葉っぱが赤や黄色に色付く街並みや山は本当にきれいです。
これは植物の老化現象なんですよ。夏に緑に見えていた葉に含まれているクロロフィルが、日照時間が短くなることで分解されるんです。
それまで光合成を行ってきたクロロフィルがなくなって、光による害から植物を守るためにアントシアニンやカロテノイドが作られます。これが紅葉の原因となります。
しかも、害虫に「今の私は植物を守る力をたっぷり持っている」ということを色で示して寄生させないようにしているとか、していないとか。これはまだ研究途中みたいですが。
恐るべし植物の防衛能力!
こうして身を守りながら、夏に光合成をして蓄えた栄養は葉から幹に移され、不要となった葉は落葉するのです。
動かずして命を守り、生き抜くために自らをコントロールするんですね。
植物は芽が出て大木になるまで、幾度も幾度も新緑を迎え、光合成をして、花を咲かせ、実をつけて、紅葉や落葉をくり返します。
その工程の中では異常気象が起きたり、いたずらに傷つけられたり、何が起きるかわかりません。
それでも、ただ生きることに向かいます。
芽が出る時も、落葉した裸の木でも、いつも同じように懸命です。
若葉も、老化の紅葉も、役割を果たしながら、進化を目指して生きています。
植物の美しさや強さはそんなところにあると思います。
私たちはどうでしょう。雨にも負けず風にも負けず、精一杯生きることができればすばらしいです。
けれども、私たちは失敗したり、挫折したりしたときの感情で人生を諦めてしまうこともあるようです。
私たちには心があるからでしょうね。
いつも同じように懸命でというには環境が複雑で多様です。
より良く生きるために考えたり悩んだりします。
生きるということそのものではなく、どう生きるかを重要視しています。
ただ生きていくより、理想や希望を目指す方が良いと考えます。それは素敵なことです。
でも、つまずいたときに、傷ついたときに、ただ生きる力ってすごく必要です。
こんなふうにならなくても、あんなやり方でも、場所を変えたり、目標を変えたりしても、人生は幾通りもあり、どんな状況でも、どんな年齢でも生命の価値は同じで、人も人生の中で進化していけると思います。
そんな人の原動力に、温かな親子の交流が影響しています。
そこから得た自分に対する自信と安心、人に対する信頼と尊重の心があれば、辛いときに乗り越えられるのです。
子育ては今、答えが出るものではありません。
今の温かな親子の時間は、子どもの人生の先で活かされます。
私も含めて後でいろいろ反省する先輩ママとしてエールを送ります!
見事な紅葉に拍手を送りたくなりますね!
幼稚園・PTA研修会、フラワーアレンジメント講習会等でも心豊かな暮らしを目指します。
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