Parenting column子育てコラム
親子で楽しめる縁起の良い花遊び 2022/1
2022.01.01
新春のお慶びを申し上げます。
新たな年がやってきましたね。お正月にお花を飾られましたか。
それぞれの生活スタイルに合わせたお花の取り入れ方はさまざまだと思います。
自分流は大いに結構だと思いますよ。
親子で飾り花を楽しんでみるのはいかがでしょう。
まず、生けたいと思う容器にオアシス(吸水スポンジ)をセットします。
お正月なので、松や梅といった木が生けられる少し大きめの器にしてみましょう。
ぐさっと木が倒れないように生け込みます。枝が何本かあるなら、切り分けて思いのままにぐさっと続けます。
選んだお花の中で面積が大きいお花や咲いているものを短く、他の花や葉に隠れてしまいそうな小さいお花や蕾は長くします。調整用の葉を残しておきます。
ここまでしたら後はどう生けても素敵になります。本当です!
ここからは親子でジャンケンをして勝った方が、好きな花を選んで好きな場所に長さを調節しながら生けていきます。自由に生けやすくするためにも大きめの器にすることがポイントです。
ルールは勝った人が思う通りに生けることです。
「そこは嫌だ~」とわがままは言わない!「えーそれは変だから…」というような威圧感を出さない!(笑)
これはお稽古ではなく花遊びです。
この花遊びは不思議なもので、上手く生けようとしない方が良い作品になります。
1人で生けるなら全体像や構成を考えますが、何しろ2人以上です。
次にどんな花がくるか予想できない状態で好みを言っても始まりません。
後で変だと思っていたところが一番のお気に入りになったりするんですよ。
そして、もう1つの重要なルールです。
遊びながら「わあきれい!」「そんな生け方があったんだ!」花にも子どもにもたくさん褒め言葉のシャワーをかけてください。
「上手く生けたね」というように技術を褒めるのではなく「色が好きだな」とか「優しい感じでほっとするな」「この出っ張りがおもしろいな」とママの好感想を伝えます。
上手に生けたことだけを褒めると、次から上手く生けることに囚われ、遊ぶ心を失います。
失敗しても、ありのままの自分が認められるよろこびの中で、できる自分ではなく、私だから愛され認められていることを感じていきます。
普段のコミュニケーションにも役立てられるとうれしいですね。
お花選びは自由で良いのですが、おめでたい理由を知ってあやかるのは良いもの。
冬でも青々としていて不老不死や長寿の象徴の松。
真っ直ぐに伸び、生命力や成長を象徴する竹。
寒い早春のうちから咲く梅は希望を象徴。
名前通りに富や繁栄を表す千両・万両。難を転じる南天。
菊は長寿の薬草であり、天皇家の御紋という高貴な花。
高級な欄、花が少ない冬に牡丹に見立てられる葉牡丹。
100円ショップにある鶴亀や水引きを使っても雰囲気がでます。
日本の縁起物を取り入れながら、子どもの心が豊かに育つ花遊びで親子の交流を楽しんでみてくださいね。
幼稚園・PTA研修会、フラワーアレンジメント講習会等でも心豊かな暮らしを目指します。
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