Ikebana highwayいけばな街道
「いけばな街道㏌奈良2023」動画 グループホーム壱分町ちどり様にて
2024.02.17
「いけばな街道」とは
どんな人もその人らしく役割が持てる社会を目指して花やいけばなで多様な人が社会参加する活動
奈良ではグループホーム壱分町ちどり様にて、認知症高齢者様と介護士様に作成していただいた花とメッセージカードを外壁に飾ることで、認知症高齢者様に社会参加していただき、ご家族様と施設と地域の方々が繋がりました。
壱分町ちどり様には、認知症の方の社会へのバリアフリーという考えのもと、この社会活動に前向きにご参加いただき、大変嬉しく思っております。
いけばな街道㏌奈良 2023
クリスマス~お正月に向けての装飾とライトアップ
☆下記のYouTubeからご覧いただけます。
認知症高齢者様に其々ご自分の感性でお花を生けていただきます。
お一人で生けるのが難しい方は、介護士様とご一緒に作成していただきます。
この時間は花を作成しながら、花の触感を味わい、花を鑑賞し、香りを感じ、花や人と戯れる時間です。
お隣の方とおしゃべりしたり、介護士様のお話を聞いたり、遠くに居る方の作品に拍手を送ったり。
他者との触れ合いの場でもあります。
楽しみながら自己表現した作品は施設の外壁に飾っていきます。
雨にも負けず風にも負けず、大活躍のスターチスとサツマスギ!
「途絶えぬ記憶」「変わらぬ心」の花言葉を持つスターチスは「思いやりを繋ぐ花」としていけばな街道のシンボルの花となっています!
ドライフラワーになっても色あせないことから、装飾にはとても適しています。
書いていただいたメッセージカードはクリスマスリースのオーナメントとして装飾。
とても寒い日が続きましたが、認知症高齢者様の社会参加により、街が潤い人々の心を温めてくれました。
施設の前の通りはクリスマスの雰囲気でいっぱい!
ママも子供も…お仕事帰りの方も…通りすがりの人も…様々な方々の笑顔でいっぱい!
青空の下、華やかな飾り付けがキラキラと眩しく映えます。
やがて暮れゆく街並みに合わせて、静かに趣を増してゆく風景。
夕闇の中で初めて灯りを感じたのはいつ? 壁や道が眩いと感じたのはいつ?
時の狭間の中で曖昧に、確実に、姿を変えてゆく美しさ。
ご家族や地域の方々と共に、暫く、何度も、時間と空間に翻弄されて、無言で見入ってしまいました。
そして、年が明ければ、迎春モードに早変わり!
オーナメントを外すと、水引きや江戸紐に結われた花達の大和顔も素敵。
夜の電飾は施設のご計らいで更にグレードアップしました。
この感動を与えて下さったのは認知症高齢者様と介護士様。
それを受け止め感動を覚えることができたご家族様や地域社会の人々。
人は豊かな心で繋がれば、誰もが支え合って生きていけます。
普段は深く考えないけれど、こうした視点に目を向けていただくと
どんな状態であっても、いくつであっても、たった一人のその人が持つ尊厳を大切に想う心を共に分かち合う思いやりで、優しい社会が広がってゆきます。
「いけばな街道㏌奈良」の活動は地域の風物詩になりつつあり
年々、認知症高齢者様の社会参加、施設とご家族様や地域社会との繋がりが深まってきたように思います。
是非、「いけばな街道㏌奈良」の動画をYouTubeからご覧下さいませ!!
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☆フラワーサイコロジー協会主催「いけばな街道2023」は2024/2/10~12に京エコロジーセンターにて開催され、2/11に全国各地のいけばな街道が中継で繋がりライブ配信されました。
「日本いけばな療法学会第五回年次大会」でも発表されました。