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心のオアシスになる対話と花  2023/8

2021.08.01

 

暑い夏がやってきましたね。夏の花といえば「ひまわり」が代名詞とされます。

大輪のひまわりは真夏の太陽を思いおこす花ですよね。

若い「向日葵」は字のごとく、太陽を追いかけて花首を動かします。

最近ではさまざまな品種が出てきて、小ぶりな花もありますが、大人の背丈を超えて咲く明るい黄色の花がポピュラーです。

ひまわりの花は水をたっぷり吸い上げ、肥料もよく吸収するので、側の花に影響を及ぼすくらいです。

植物としてもたくましい花なんですね。

 

このひまわりの強いエネルギーは見る人を元気にしてくれます。

青空によく映える鮮やかな黄色と、じめじめした空気を嫌いカラッとした風を求めて、一斉に空を見上げて咲く雄大な姿に、気分があがります。

 

反対に、ひまわりは苦手だと言う人も居ます。大きな花が人の顔を連想させ「じっと見られているよう」とか、「圧迫感があって怖い」とか、「ひまわり畑で気分が悪くなった」というような話も聞きます。

視覚的にも目立ち、植物としての動きも感じられるので気配からも刺激を受けてしまいます。

ひまわりが静物ではなく、生物であるゆえです。

 

植物は生きてエネルギーを発していますので、花によって放つ勢いが違います。

自分の心身の状態によっても受け取り方は変わって当たり前です。

花の中でもひまわりは特に影響力が強いので、お見舞いで全快の時には喜ばれたのに、入院中に勇気付けようとした時には敬遠されたという話もよく耳にします。

 

もちろん好みがあるので、ひまわりが好きかどうかで体調を決めつけたりはできません。

ただ、いつもはしゃぐ子がしんどそうなら、ひまわりに気負けしているのかなと子どもの状態に目を向けるきっかけになります。

 

そんな時にはゆっくりとお花の話をしてみてください。「最近、何かあった?」と現実に引き戻すような会話や、「どうして、ひまわりが嫌いになったの?」「何故、黄色ばかりが嫌なの?」と質問攻めにするより、「ひまわりって大きいなあ。どんな感じがした?」と、あまり考えずにありのままの気持ちが言えるような会話ができれば開放的になれますよ。

 

花を介したコミュニケーションでは本音が出てくることがあります。人への影響は花の香り、花姿、色によっても違い、その捉え方はさまざまです。

感じ方や想い、自分でもわからない気持ちもお話の中に出てきて「分かる」こともあります。

それは、心を読むことが目的ではなくて。

同じ花を見て、同じ空間を一緒に過ごしながら、正解のないお話をすること。

「ママはこうだけど、あなたはこう感じるんだね」「そうかそうか。」「それはおもしろいなあ」お互いに感じ方が違うことを受け入れ、気持ちを交換すること。

そんな温かな交流の時間が、今の子どもの安心になり、先では心の潤いとなっていることでしょう。

 

長い夏休みに、ぜひ、花を取り入れたお話を楽しんでみてくださいね。

 

 

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