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美容と精神安定と健康長寿に菊! 2021/9
2021.09.01
9月になって少し暑さもやわらぎ、過ごしやすくなってきましたね。
今月は節句のある月です。節句?と思われた方も少なくないと思います。
1月7日は七草の節句(人日の節句)、3月3日は桃の節句(上巳の節句)、5月5日は菖蒲の節句(端午の節句)、7月7日は笹の節句(七夕の節句)。
これに加えて、9月9日は菊の節句(重陽の節句)があります。
これは平安時代に中国から伝わったものです。
古来中国では、奇数は縁起が良い「陽」の数としており、中でも一番大きい奇数9が重なる9月9日を陽の数が重なる「重陽」としました。
ちょうど菊の季節でもあり、菊の薬効で健康長寿を願う行事です。
菊の花を浮かべたお風呂に入る、菊の花を詰めた枕で眠る、菊の花を浮かべた菊酒を飲むことで邪気を払い無病息災や長寿を願います。
菊の香りには邪気を払う力があると信じられていたからです。
実際に菊には良い効能があります。
菊には解毒作用や抗菌作用があるため、菊湯に浸かったり、体を拭いたりすることは理にかなっています。
お刺身の横に付いている食用菊も生魚と一緒に食べると殺菌効果になります。
食用菊の「ビタミン」はまさに老化や疲れ対策にもなるので、飾るだけではもったいないですね。
また、菊の「テルペン」という香り成分には神経を鎮める効果があります。
アロマとして入浴剤や菊酒や菊茶を楽しめばリラックス効果が得られます。
菊の香りはとても匂い立つので数本あるだけでも安らぎます。
最近イライラしてるなというときにおすすめです!
もう一つ菊の代表的な効能に眼精疲労をやわらげる効果があります。
パソコンやスマホでかすみ目のママ、テレビやゲームでお疲れ目の子どもに役立つお花ですよ。
菊というと和風のイメージがあるかもしれませんが、小ぶりの花がたくさんついたかわいいマムという西洋菊もあります。
緑のマムをパソコンやテレビの横に置くと良いですよ。
また、重陽の節句では「栗ご飯」を食べて作物の収穫を祝う習慣があります。
雛祭りのちらし寿司や端午の節句の柏餅のように食べ物で団らんするひとときを楽しむ機会です。
敬老の日に集まるというのは難しいときなので、今年は栗ご飯に菊酒をプレゼントされてはいかがでしょう。
菊の香り成分には脳機能回復や老化予防の効果もあるんです。
今月は渋いところで菊のお話でしたが(笑)、実は子育てママの特効薬!美容に健康に精神の安定に、ぜひ菊を見て、飲んで、食べてみてください 。
そして何より、菊をきっかけに世代を超えたコミュニケーションが広がると嬉しいですね。
香りから記憶が蘇ることはよくあることなので、香り高い菊を一緒に楽しんだ記憶は、子どもが人生の中で菊の香りが漂ってくる度に思い起こすことになるかもしれません。
お家時間が長い今、子どもが季節を実感する機会はとても大切です。
子どもの生きる力を養う時間にお花を取り入れてみてくださいね。
幼稚園・PTA研修会、フラワーアレンジメント講習会等でも心豊かな暮らしを目指します。
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